2008年12月28日
レムリアの双子(完結編)
レムリアの双子(完結編)
(完結編)
アセンションが近づく中
私たちの環境も大きく変わり始めました
少しづつ 時間という概念がなくなり
毎日の波動の光の強さを日々感じます
これからも私たちと一緒に
新しい人類のスタート地点を目指して
更なる人生を歩んで行きましょう。
物語は
古代レムリアで生まれたハギとナギの双子が
私たち人類を救う為に立ち上がる
果たして人類は滅亡するのか
それとも救われるのか・・・・
今ここに 人類への未来のドラマが始まる。
(沈んだレムリア大陸)
暗い・・・ 暗い・・・・ 寒い・・・・
ここは何処なんだ・・・
何も見えない 体が沈んでいく
いったいここは何処なんだ
意識が遠くなっていく
もしかして私は死んでしまったのか・・・
ここはあの世なのか わからない?
天国か それとも地獄なのか・・・
何がなんだかわからない
しかし ふと 私はこの時 気がついた
頭が下にある! (なぜなんだ)
体が沈んでいく!
上の方に目をやると かすかに光が見えた
私の意識の中で 恐怖が湧いてきた
死にたくない! 死にたくない!
そうだ上にあがるんだ 上に行こう
そう思った瞬間 息苦しくなった
そうか! ここは海の中だ
しかし冷たすぎる
体が凍りそうなくらい冷たい
もうだめか 私はやっぱり死ぬのか!
いや 絶対に死にたくない・・・
とにかく上にあがろう 泳ぐんだ しかし苦しい寒い・・・
もがきながらも 懸命に海の中を上へ上へ泳いだ
もうすぐだ 海面にあがれる
私は やっとの思いで 顔が海面の上に出た。
私は プーッウワーと息を吐き出した。
やっと海面にたどり着いた。
しかし海面は シャーベット状の氷だった。
冷たさで、体中刃物で突き刺されるような激痛だった。
なぜ氷なんだ 私は何故こんな目にあったのだろう
わからない 何故なんだ・・・わからない
それより早くこの寒い海から上がらなければ・・・
しかし手足が凍りつきしびれ始めた
今度こそもうだめだ 気が遠くなってきた
私はついに氷の中で気を失い 体が凍りついてしまった・・・
2)沈んだレムリア大陸
どのくらいの時間が経ったのだろうか。
バチバチとする音に気がついた。暖かさが伝わる・・・
かすかに目を開けると
真っ赤に燃える炎が、私の体の細胞に
目を覚ませ 起きるのだ と語りかけてきた。
炎の横に目をやると そこには人間の姿があった。
一人二人三人いや十人はいる・・・
私を囲むように 彼らは自分たちの体で寒さを防いでくれていたのだ。
そこは大きなドームのような建物だった。
何故ここに・・・そうだ海の中でもがき苦しみ
海面に上がったら 氷の海でついに終わりかけて
気を失ってしまったのだ そうか私は助かったのか
本当に助かったのか? しかし気を失ってどのくらい経ったのか?
私は意識を取り戻そうと考えているうちに 一人の長老が語りかけてきた。
「貴方は何処から来たのか・・」と聞いてきた。
私は何処からと言われても 答え様が無かった。
何故なら記憶が全く無かったのだ。
何とか思い出そうとしたが 考えると頭が痛くなり
また気を失ってしまった・・・
気を失いながら そのとき私は夢の中に居た。
私の住んでいた都市だ レムリアだ。
皆平和に暮らしている光景が見える。
そうだ もう一つの国アトランティスの民が核を開発し
レムリアに恐怖を与えていたのだ。
そのときこの地球に大きな彗星が近づいていた。
この二つの国がにらみ合っている場合ではなかったのを思い出した。
その彗星は 現在の大西洋寄りのアトランティス大陸の近くに激突し
その衝撃により地球は 一気に地軸がずれてしまい
レムリア大陸とアトランティス大陸は 同時に沈んでしまったのだ。
さらに高さ二〇〇〇メートルを越える津波が押し寄せ
この地球上をニ周半もして
全ての物を流し 消滅させてしまったのだ。
しかも地軸がずれたということは
今までの南北が真横になり 氷河期になったのだった。
それで私は そのときの衝撃で海のもくずになりかけたところを
奇跡的に助かったのだ。
これでわかったぞ 私は生きている 本当に生きているんだ!
わああああ・・・と大きな声を上げたと同時に目が覚めた。
このとき既に 輪廻転生を三百五十回していた。
周りの人たちは 私の方を見てビックリした様子だった。
夢の話を長老に全て話したところ 長老は
「貴方は 神より選ばれた人だ 貴方の旅は
宇宙の根源に向かって旅をしなければならない」と私に言った。
そうだ 私には家族が居た。
しかし あの大天変地異では 誰一人助からなかっただろう・・・
肩を落としてうなだれていると 長老が私にこう言った。
「貴方には もう一人の貴方が居るであろう・・・」と。
(氷の山)
私は その言葉に首をかしげた。
私は その瞬間 自分の名前を思い出した。
そして長老の言うもう一人の私とは
弟のハギだ。
私と弟は 双子の兄弟で
親も間違えるくらい良く似ていたのだった。
そして私は兄のナギだ。
思い出した。
オオオオッーついに思い出したのだ。
そして長老は 弟ハギは
大事なレムリアの経典を持って生きていると言った。
私は
「本当ですか! 弟ハギは生きているのですか!」
さらに長老は
「貴方はこの大陸にいて弟を待つがよい 必ず会える日が来る」と言った。
私は長老に
「ここは何という国なのですか」と聞くと
長老は この国は
「和の国じゃ・・・」と言った。
私は このとき思った。
この長老がいる限り 今は凍っているが
この国はきっとこれから平和な穏やかな国になるであろうと・・・
その頃 弟ハギは 長老の言っていた通り
今のバングラディシュ辺りに流れ着いて
生きていた。
レムリアが沈むことがわかっていた
レムリアの総統ラーは ハギにレムリアの経典を渡し
「これを持って逃げ延びるのだ。
そしてこの経典を必ず次の時代の世界に 渡して
くれ。」と言い 小型潜水艦にハギと経典を乗せて
海中深く避難させていたのだ。
ハギは ラーの言葉を思い出しては
涙を流し旅を続けていた。
そしてまたハギは 兄ナギのことを思いながら 北へ北へと歩いていた。
この辺りの大地は 氷に覆われていた。
ハギの体は 寒さと飢えで 歩くこともままならぬ大変な状態であった。
足を引きずるように 長い距離を歩き続けていた。
冷たい風は ハギの体を容赦なく突き刺していった。
いったい何日歩いたのだろうか・・・
やがてかすか遠くに 小高い丘の上に 建物のようなものが見えた。
「家だ! これで助かる。」と思い 丘の上まで歩いた。
ハギは 丘の上の村のような所にたどり着いた。
そこは 村といっても
石を積み上げた壁の家が二軒あるだけで
しかも 屋根はといえば
何処からか流れ着いた合成の繊維でできた布のようなもので
真っ赤な色をして まるでここにいるよと
天にわかるようなくらい目立っていた。
ハギは その家の主に食べ物でもと思い
入口に立ち中を覗いた。
すると中から
ハギとはまるで違う創りの人間が現れた。
ドアが開くと 中から現れた人間は
背が高く二メートルはあろうか
目は大きく鼻は高く
顔の作りは全てにおいてはっきりしている。
ハギは最初 少し後ろに下がりながら頭を下げた。
するとその大きな男の後ろから
背の高い女性が出てきた。
二人が並ぶと 二人とも笑顔で私を迎えてくれた。
「食べ物を恵んでください。」と私が言うと
その二人はウンとうなづき
私に家の中に入りなさいと 手招きをした。
私は 家の中の入口にぶら下がっている
布のような物の下を くぐり中に入った。
家の中には 十人以上の人たちが座っていた。
皆 とても穏やかに感じた。
ここは 平和に満ち溢れていると思い 私は笑顔で頭を下げた。
その人たちは立ち上がると
私と同じように笑顔で頭を下げた。
すると先程の背の高い女性が
食べ物を運んできてくれた。
私の前に食べ物を置くと
もう一人の大きな男が私に
「何処から来たのか」と聞いてきた。
私は レムリア大陸が沈没して
潜水艦に乗り ここにたどり着いたと話した。
私の背中に背負っているものは何かと聞かれ
私は
「はい これはレムリアの総統から渡された物です。
これからの人類のために とても役立つ経典です。」と答えた。
するとその男は
「見せて欲しい。」と言った。
私は 私自身がまだ見たこともない経典を見せるのに
少し悩んだが・・・私自身も見てみたい気持ちも手伝って
「はい 宜しいです。お見せしましょう。」と言ってしまった。
私の経典の入っているプラスティックのケースの接着面を
刃物で切りフタを開けると
透明な不思議な素材で包まれた中に
さらに巻物状に光沢のある布で包まれているものが出てきた。
いよいよその巻物の中の文字を見ると・・・
白い紙のようなものに金箔で書かれた文字は
まるで紙の上で文字が輝き躍っているように見えた。
それを見た周りの人間と その大きな体の男たちは
「オオオオッ」と どよめきを上げた。
私にも読めない不思議な形をした文字に
全員が首をかしげていた。
しばらくすると 家の奥の方でゴトゴトと音がして
さらにコツコツと音が近づいてきた。
すると 部屋の奥から一人の老女が
杖を突きながら近づいてきた・・・
その老女は若い頃 背が高かったのだろう。
今は背中が曲がり
髪の毛は白く
大きな杖を突き
髪の毛は長く顔をふさぎ
髪の毛の分かれた中から
シワシワの顔が見えた。
鋭い目が 私を睨んでいた。
私はその形相に 思わず
「ウウッ。」と声が出た・・・
するとその老女が
経典の前に座り
顔を近づけ
うなり声を上げながら・・・
「オオオオッ・・・これだ! これじゃ! 間に合った 良かった・・・」
すると周りの人たちは 経典の周りから下がり始めた。
私と老女と大きな男と 三人で顔を見合わせて 経典を見つめた。
するとその老女は 語り始めた。
「今の地球が 大きな星に衝突して 大きな津波の後
この地球には何も無くなり この地上に ただわずか二万人の民が生き残った。
そしてこの経典が 新しい人類に
読まれる頃 再び人類は増え続け
地球とともに人類の魂を 成長させていかなければならない。」と語った。
そして老女の話はまだ続いた。
「今の地球の氷は やがて融けて豊かな地球になる。
しかし あのアトランティスのような国が
再び出来てしまうと
また今回のような地球の地軸のずれと
大きな津波が起きるのじゃ。」と言った。
さらに
「お前の住んでいたレムリアの民は
今この地球の中に暮らしておる。
時折 この地球の中に 出入りするところを見たことがある。」
その出入り口は 老女の知る限りでは
「この場所から北へ何日も歩き 氷の山を登り
その山の頂上に小さな小屋がある。その小屋の主が知っておる。
そしてこの経典を そこの山の頂上にある小屋の主に渡すのじゃ。」と言い残して
その場に倒れて息を引き取った・・・・
そして不思議なことに 老女の使っていた大きな杖は
倒れずにその場に真っ直ぐ立っていた。
大きな男とその家に住んでいる一同が
老女の使っていた杖を これから行く山の頂上に持っていきなさいと言った。
必ず役に立つからと言い 杖を私に渡した。
経典を元に戻して背中に背負い 杖を持ち 早々に山の頂上を目指した。
外に出ると ものすごい風に 体ごと飛ばされそうになった。
しかもこれからは この気候で山に登るのだ。
しかし私は 先程の出来事を思い出していた。
「あの老女の言う通り 山の頂上の主にこの経典を届ける?
なぜだ その訳も言わずに死んでしまった。
本当に山の小屋の主に渡していいものか・・・」
私の住んでいたレムリアの総統には 誰に渡してくれとは言われていない。
どうする・・・と思いながら 足は北の氷の山を目指して歩いていた。
ふと杖を見つめると 先程のことが思い出されてくる。
何日歩いたことか・・・
あの大きな男たちのいる家の
老女が使っていたこの大きな杖が 私を歩かせているように感じた。
また もっとすごい力がありそうな杖だと 感じ始めていた・・・
やがて太陽が出てきた。
暖かい太陽の力は素晴らしい。
すると正面に太陽の光を浴びた
銀色に輝く何本かの槍のようにそびえ立つ鋭い山々が見えてきた。
これが氷の山か。 来たぞ。
いよいよ頂上の小さな小屋の主に この経典を渡すために、氷の山を登るのだ。
ハギは、氷の山の中腹に留まっていた。
山の下から吹き叫ぶ風 唸るような雪の声
時折 聞こえる氷が砕ける音 なだれの音
「ここは 地獄の山だ。」
ハギは、何度も諦めかけた もうだめだ山を降りようと思った。
しかし その度にレムリアの総統とあの老女の言葉が
吹雪と一緒に聞こえて来るのだ。
「頼むぞ この経典を必ず山の頂上の主に渡してくれ・・・」 といつも聞こえて来るのだった。
ハギはその度に なにくそ!と思い 自身の体と心を奮い立たせて
吹雪の山を一歩一歩登っていった。
やがて氷の上で動けなくなったハギの体は 凍りつく寸前だった。
そこに二人の人間が ハギの体を見つけた。
ハギはその二人に運ばれ 焚き火の側で体が蘇った。
ハギは目が覚めると
「ここは ここは 何処ですか 山小屋は何処ですか・・・」 と小さな声でしゃべった。
「貴方が 山小屋の主ですか?」 すると一人の男が
「そうだ お前が来ることも知っていた 待っていたぞ。」 と言った。
するともう一人の男が
「ここは この星で 一番高いところにある寺だ。」 と言った。
「寺 寺とは 何ですか?」 とハギが聞くと
「寺とは、お前が持ってきた経典を保存し
またその教えを 今の人類に広めることをする場所が寺なのだ。」 とハギに伝えた。
するとハギは、背中に背負っていた経典を 素早く二人の男に
「これをどうぞ お納めください。」 と言い渡した。
そして、ハギが経典を二人の僧に渡した後
二人の男は、顔を見合わせ 寺の説明を更にして
二人は時間が無いと言いながら
ハギにこの寺の本当の姿を見せてあげようと
立ち上がると小屋の奥に ハギを抱えるように連れて行った。
ハギは思った。
「この小屋は何処まで続いているのだ。 山を掘りトンネルの中なのか?」
かなり歩いたようだが・・・そして小さな部屋に入り その部屋の机を退かした。
すると床の絨毯のような敷物を取ると 大きな木の扉があり その二人の男が
扉を持ち上げ開けた。
すると その扉の下には この世の空気とは明らかに違う 何か懐かしい匂いを感じた。
明るい 美しい空気だ・・・
ハギは、深呼吸をした。
その一瞬だった。
ハギの記憶の中で パラパラと音を立てて 物凄いスピードで フィルムの映像のように 脳の中で動いた。
ワアアアッーと声を上げて ハギはその場で頭を抱えてしゃがみこんだ。
今の世ではありえないが レムリアの総統から渡された経典を
二人の僧に渡したことが神の仕事に値する。
すなわち この時空を越えた行いこそが
ハギの陰徳になり ご褒美として 三百五十回の輪廻転生となるのである。
そして時代は 氷河期を過ぎ 物凄いスピードで現代に時空を越えタイムトラベルする。
この世界では 地球上の一年が ここでは一〇〇〇年に相当するのであった。
ハギは 直感で思った。
もしかすると ここがレムリアなのかもと。あの遠い昔の記憶が蘇る。
インドの老女が言っていた
「お前の国 レムリアの民は この地球の中に居る・・・」 と
どのくらいの時間が経ったのだろうか・・・
「先程の二人の男は 何処へ行ったのだろうか?」
その後 この二人の男は ハギから手渡されたレムリアの経典を解読し
チベットの呪法の経典から 雑蜜経典にし
その後 大日経と金剛頂教に集約され 純粋密教が完成するのである。
このとき 密教のコアとなる宇宙のシンボルとして
大日如来を本尊とした曼荼羅を生み出したのである。
この経典が チベットから長安の青竜寺の恵果阿ジャリに渡り
その後 日本の空海に渡ったのである。
そして ハギを助けた山小屋の二人のこの男こそ 善無畏三蔵と不空三蔵の二人だったのである。
このとき・・・ ハギの頭の中では 何かが弾けた。
そして 体の細胞が動き出したように感じた。
(和の国)
一方和の国で ナギの妻成子は 男の子供を二人産んで まもなく病で亡くなった。
やがて・・・
ナギの二人の子供は この日の本の国を西と東に治め 東から北は長男・公彦が治め 西から南は弟・牧彦が治めた。
しかし大陸からの勢力に押され 弟の国は敗れた。
大陸の勢力は 更に兄の国まで攻め入ろうとした。(現在の静岡県辺りが東西の分かれ目)
しかし弟の仇と 長男・公彦は 大陸の軍隊を討ち破り
現在の日本の青森県辺りに 日の本の国の中心を置き 世界に日の本の国の存在を広めるのであった。
しかし・・・
その後再び 大陸の軍隊は 更に勢力を拡大して 日の本の国を攻め入り この国を全て治めることになる。
そして ナギの二人の子供たち 公彦と牧彦の歴史は この国から抹消されてしまったのである。
この話は 神武以前の話である。
子供二人を失い 妻の成子を失ったナギは 悲しみに暮れていた。
やがてナギは その悲しみを打ち消す為に 放浪の旅につくのである。
ナギは 旅の中で レムリアのことを思っていた。
あれから何回も 魂の入れ替わりを経験していた。
この世は あの時のまま時間が止まっているようにも思えていた。
しかし この地球上の時間は 確実に過ぎていた・・・
また ナギのこの旅の中で 山々の自然動物たちとの語らいは 楽しい時間であった・・・
この旅の中でナギは 少しずつではあったが レムリアのことを思い出していた。
「そうだ!」
ナギは思い出した・・・レムリアの経典を一度見たことがあったのを・・・
確か経典の一部に 虚空蔵聞持法というのがあり この真言を一〇〇万回唱えると
宇宙意識に繋がり 全てのものの意識が判り 記憶力も超人的になるということも。
その真言とは
ノウボウアカシャキャラバヤオンアリキャマリボリソワカ
すなわち 宇宙意識の蔵 アカシャレコードの記憶に アクセス出来るということを思い出していた。
ナギは思った・・・
しかしもう私は 年老いてきた。
私より誰かに早く この秘伝 虚空蔵聞持法をそれなりの人間に伝えなければ・・・
こうしている間にも 時間は過ぎていく・・・
早く伝えなければ・・・
また 遠い昔に離れ離れになった弟ハギは・・・どうしているのだろうか?
来る日も来る日も ハギのことを思っていた。
(空海との出逢い)
ナギの旅は続いていた。
そしてナギは既に 六十歳を越えていた。
ナギは あの忌まわしいレムリアの最後から 三百五十回の輪廻転生を繰り返していた。
あのときの長老の言いつけ通り この国から一度も外に出ずにいた。
そしてこの国の山民になっていた。
この山民は レムリアの末裔 すなわち縄文人 山岳の民だった。
要するにナギは 縄文人から更に 今の山民に生まれ変わっていたのだ。
ある日のこと 今の四国の山々を歩いていたところ 一人の若い僧に出会った。
その若い僧は ぼろぼろの僧衣姿で 顔には髭がぼうぼうで まるで乞食のようであった。
しかしその若い僧の目は 眼光鋭く この私の心の奥底を見るように 私を睨み返していた。
私はこの僧に 何か不思議なものを感じ きっとこの僧が 虚空蔵聞持法を授ける人間に違いないと直感した。
まだ私自身 皆伝していない虚空蔵菩薩の真言を この若い僧に渡そうと思った。
私は僧に 虚空蔵菩薩の真言を渡し 山を降りた。
ナギは 先程の乞食のような若い僧が やがて大陸を渡り
今の中国から密教を持ち帰り この国で真言密教を開花させる
弘法大師空海 遍照金剛であったとは 知る由も無かった。
(レムリア)
ハギは 地球の中に 我が故郷のレムリア国があると確信をしていた。
すると この山小屋の入口が レムリアの入口なのか?
しかし私は 今記憶が蘇り 半年程前に インドからこの山に登り 経典をこの山小屋の主に授けた。
しかしどうだろう。
今はもう 遥か遠くの何千年もの昔の出来事のように感じるのは何故だ!
この入口の中に入った途端に そうなったのだ!
でも この中に行くには 悪いことでは無さそうだ。
なぜなら 私自身この中に入った途端 気分が良くなり 何事も上手くいくように思うからである。
そうだ。 昔の皆に会えるかもしれない。
レムリアに行こう とハギは思った。
ハギは 大きな石がごろごろしている山を 下り滑り落ちるように お尻から滑った。
すると 坂道は石から草に変わり 更にスピードが速くなり お尻で滑りだした。
ハギは 面白くなり ますます滑りが速くなり ヒャーと悲鳴をあげながら 下へ下へと滑っていった。
すると いきなり道は無くなり 空中に投げ出された。
ハギは アアアッと言った瞬間 勢いよく落ちる水と一緒に 大きな滝壷に投げ出された。
そこから流れがあり 川の中に吸い込まれるように流された。
どのくらい流されたのだろうか。
やがて流れは 緩やかになり ハギの体は プカプカと浮きながら 上向きになり気持ちよさそうに 天を仰ぎながら流されていた。
このときハギは 太陽の光が 気持ちよく感じていた。
水と太陽?
ハギは思った。
「ここは レムリアか!」
すると川幅が狭くなり 川沿いに人の声が聞こえてきた。
ハギは天を仰ぎ 気持ちよく流されていたが 川沿いを見た。
するとどうだろう。
いつの間にか 人だかりが出来ていた。
人々は ハギを見て笑っていた。
ハギは ハッと思い 自分の体がむき出しになっているのに気づき 慌てて水の中に体を沈めた。
ハギは 顔だけを水面に出し 立ち泳ぎをしながら川岸にたどり着いた。
しかしどうするのだ。
山を降りるとき 調子に乗ってお尻から滑り落ちて もう着ているものはぼろぼろ お尻は丸出し状態で 裸同然の状態であった。
するとハギの前に 数人の体格の良い男が 白い上下の麻で出来た 着るものを差し出した。
ハギは 慌ててその着るものを素早く着ると 男たちの顔を見て喋りだした。
まずは ありがとうと言い ところでこの国は レムリアなのか? と聞いた。
すると 男たちの一番強そうなのが
「そうだ ここはレムリアだ。 お前は 何処から来たのか。」
と聞いてきた。
ハギは
「レムリアです。」
と答えた。
男は
「何! レムリアだと!」
とビックリしたような声で言った。
「何故だ。 お前のような汚い人間は このレムリアには居ないぞ。」
と言い仲間の顔を見た。
仲間は ウンウンと首を縦に振った。
そこでハギは
「かつて私の住んでいたレムリアは この地球上にあり アトランティスとの確執と 彗星の衝突により 激しい地軸の変動で 無くなってしまったのです。」
と説明をした。
すると男たちは ビックリした様子で ハギの前にひれ伏したのでした。
何だかわからず ハギは男たちに どうしてひざまずくのか?と聞くと 男の一人が
「貴方様はもしかして その時代の総統から 経典を渡された ハギ様ですか?」
するとハギは
「そうです。 私はハギです。」
と答えた。
男たちは
「やはり そうでしたか・・・貴方は伝説の人になっております。」
と言った。
すると 男の一人が
「経典を持って行かれた 貴方の時代から もうニ万八〇〇〇年近く経っております。
どうぞ 今の総統にお会いください。」
と言い 男たちは ハギを総統のいる宮殿に案内した。
ハギは 数人のレムリア人の男たちの案内で 宮殿を目指した。
先程の川沿いから 市内に入り 動く歩道に乗り その後 スノーモービルのような形の電磁式ソリに乗った。
そのソリからの眺めは 美しいの一言であった。
ハギの居たレムリアの町から 二万八〇〇〇年の月日が経ち かなりの発展した様子がうかがえる・・・
ハギは 涙を流しながら 町並みを眺めていた。
やがて景色は 町並みから住宅街へと移る。
そこはまるで おとぎの国のようだった。
それらの住宅は クリスタルで出来ていた。
それも形は 全てドーム型でかわいいのだ。
そしてモービルは地下二階に移り そこは 人々の日常の必要な物を生産する所のようだった。
また 学校などもあり 地底の三階は農園になっており この農園は土は使わずに 光と波動の水耕栽培を行っていた。
四階は三階の続きで 自然公園になっていた。
五階は自然の公園や木々が茂り 多くの動物がいた。
また 湖があり 私たちの地上と何ら変わりの無い 山や川などが自然に広がっております。
また ライオンの隣りに羊がいても ライオンが攻撃することはないという。
全ての動物は 草食動物なのです。
電磁式ソリを降りたハギは 大きな男と一緒に歩き始めた。
やがて遠くに 都市テロスの神殿が見えてきた。
その建物は 全て光り輝くクリスタルで覆われていた。
こんなに大きなクリスタルがあるのかと思うぐらい大きかった。
神殿の階段の前に立つ。
階段も柱も全てクリスタルで出来ていた。
凄い これは凄いとハギは思った。
神殿の中に入ると 入口の正面にさまざまな種類の エメラルドグリーンの大きな植物が 翡翠で出来た大きな箱に植えられていた。(レムリアの真実より)
神殿のその鮮やかな輝きと また懐かしい魂の光を ハギは目を閉じて感じていた。
そして案内役の大きな男の後ろを歩きながらついていく。
案内役の男が喋りだした。
「ここにいるには 最低でも五次元以上の 魂の波動が必要です。 貴方はすでにここに来ても大丈夫な 五次元以上の波動をお持ちなのです。」
ハギは 元々レムリアに住んでいたので ここまでの道のりはスムーズだった。
しかし遥か昔のレムリアは 地球上に存在していたため 三次元の人や四次元の人
また 五次元の人など 様々な次元の人が一緒に住んでいた。
また他の衛星からの移民の人々が 仲良く暮らしていた。
ハギは その時代の総統からの経典を 地上の人々に渡す神の仕事をやり遂げた時に次元上昇したので この今の地下都市レムリアに入れたのである。
ようするに 神の仕事を成し遂げ 人の為に働く 清い心を持ち たくましく 優しく 生き抜く このような当たり前のことが出来て 初めて神に認められるのだ。
やがて 神殿の奥にある大きな扉の前に来た。
大きな男が 扉の横にあるクリスタルの箱の中に手を入れると その大きなクリスタルの扉が動き出した。
すると 前方の階段の上に 一人の大きな男が立っていた。
その人の体は大きく 二メートル以上はあった。
ハギは その神官の階段の下でひざまずいた。
すると神官は
「立ちなさい。 ここへ来なさい。」 と手を上げた。
その手からは 七色の光が放射された。
またさらに 虹が神官の手から流れ落ちた。
振り返るとその虹は 先程の大きな入口まで届き クリスタルの神殿全体に反射して 表現できないくらいの 輝きと美しさを表していた。
さらに神官は
「ハギよ よく来ました。」 と言い 声がハギの魂に響き渡った。
ハギは 階段を上がり 神官と抱き合った。
するとその瞬間 ハギの体の細胞と魂は 光り輝いていた。
神官は話し始めた・・・
「二万八〇〇〇年前 彗星の衝突により 地球上にあったレムリアは水没した。
しかし その当時の総統が ハギにこのレムリアの経典を渡し 次の時代の人々に渡す為に ハギを潜水艦に乗せて このレムリアから脱出させたのだ。
ハギよ よくぞ! 神の仕事を成し遂げ よくここに戻ってきた。
そして ハギよ。 貴方の双子の兄ナギは 生きています。」
ハギは 驚いた様子で 涙を流しながら
「本当ですか! うれしいことです。」
神官は こう言い続けた
「兄ナギは 今 日本国という国におる。
その国は神の国で 今 国民は カルマを清算しながら ナギと共に生きている。
しかし もうすぐに 宇宙の仕組みの動きがある。
その時 ハギの力が必要だ。
もう一度地上に出て 兄ナギのいる日本国に行き ナギと共に この地球と人類の次元上昇を 助けるのです。」
「しかし 全人類を肉体と一緒に アセンションは出来ない。
また 今すぐに 人類を覚醒させ 真の魂を持たせるには 時間が無い・・・
ハギよ・・ナギと共に 出来る限り人類を目覚めさせて 次元上昇をさせてほしいのだ・・・」
神官は ハギにこう言って 椅子に座った。
ハギは 階段を下り 神官を見上げて
「はい わかりました。 今すぐに 神国日本にいる 兄ナギの元へ参ります。」
と言い頭を下げて その場を去った。
(ハギの決意)
ハギの心は燃えていた。
先程の神官の言葉を 思い出していた。
兄ナギは 神国日本で生きていると。
しかも今の地球上の人類を アセンションさせる為の お手伝いをしてもらいたいとも言っていた。
これで地球と人類が 共にアセンションできるのなら・・・
やるしかないだろう・・・
そして兄ナギに逢えるのなら・・・
このときすでに地球は アセンションの準備は完了していた。
また人類の それぞれの行く場所も すでに準備されていたのだ。
しかし 私たち自身の魂が 何処に行くか また どの次元に行くのかが まだ決まっていなかった。
レムリアの国でさえ 五次元以上の人類でなければ 入れないのだ
すでに他の衛星からも たくさんの同胞や兄弟たちが この地球に来ているのだ。
また今のレムリアにも 過去の地球の各衛星の方たちがいるのだ。
このように 上手くバランスのとれた国が出来上がっていた。
ハギは思った。
今のレムリアのように バランスのとれた国が出来れば 必ず地球上の人類は 生き残れるはずだ!
と思いながら この国の最高速の乗り物チューブに乗り 最高時速五千キロで 日本の地下まで一気に進んだ。
ハギは 日本の地下に到着した。
出口を今の伊豆七島の大島沖に 出る計画をたてていた。
その大島の沖に 小さな海底火山があった。
そこは 狭い出口だが この宇宙船ならぎりぎり出れると思っていた。
チューブを降りてすぐに 二人乗りの宇宙船に乗り 海底から海中に出て 海面から空中に飛び出した。
眼下に漁船が何隻かがいたが 何も気づかれずに飛んでいった。
何故気づかないのかと ハギは思った・・・
そうか! 波動が違うから 今の人間には見えないのか・・・
(渋谷道玄坂)
一瞬でハギは 東京の渋谷の道玄坂の空中にいた。
ハギの体は 波動を徐々に変えて 地上に降りた。
ハギは 渋谷駅を目指して歩いていた。
そのとき ハギの体は 地球の異常な波動を感じていた・・・
辺りは薄暗くなり サラリーマンやOLで駅周辺は 人々でごった返していた。
ここは何処かと思い 辺りを見ると バスの看板に渋谷駅と書いてあった。
渋谷か・・・この国は まだ物欲の人々が多く感じられた。
特に若者の考え方が ハギの波動に反応していた。
ハギは考えていた・・・
「今もし! 地球がカルマを放出したら 大変なことになる。
ほとんどの人々は 気がつかないまま 肉体の最後を迎えるのか・・・
しかし 人間は生まれた時から 直観力が備わっており 安々と滅びることはないはずだ。」
ハギは 何人の人々を助けることが出来るのかと思いながら さらに人込みに向かって歩いていった。
夜も更けて 何処かで休まなければと思い デパートの地下駐車場にもぐり込み 一晩を過ごした。
夜が明けて ハギはまだ駐車場の所で 横になっていた。
すると車がバックで迫ってきて 轢かれそうになって目が覚めた。
んんんっ・・・大きくあくびをした後に 背伸びをして 体の疲れを癒した。
駐車場を出て また歩き出した。
ハギは思った。
「今日は やけに太陽が暑く感じる。 まだ十時を過ぎたばかりなのに・・・」
するとハギの記憶の中で 子供の頃のレムリアの夏がよみがえってきた。
父と海に行き 白い砂浜に寝転んで はしゃぎ 青い海に父と一緒に泳いだ あの頃を・・・
ハギは横断歩道を渡り ふと我に返り また異常な暑さを感じていた・・・
「今日は何かおかしい?」
「地球がはじけるかも・・・」
と思いながら 再び歩き始めた。
(再会)
二〇一一年八月二十八日
猛暑の中 若者でごった返す ここ渋谷センター街は 若いカップルや十代の若者で賑わっていた。
普段と変わらず 流行のファッションで身を包み 仲の良い男女が手をつなぎ これから楽しいデートをと はしゃぎながら歩いていた。
この年の夏は 猛暑に見舞われ 昼間から喫茶店の中は 冷所を求めた人々でいっぱいだった。
午後二時三十五分 その時! 突然地響きと激しい揺れに襲われた。
ゴオオオッー! という音が 地球の奥底から響いてきた。
人々はその場に立ち止まった。
一瞬 町全体の人と車が止まった・・・
まるで時間が止まったとはこのことだ。
その後 ズドーン! グオオオオッーー
地面がジャンプした道路のアスファルトが 三メートル近くうねり始めた。
若いカップルは 空中に浮いた。
空中に浮いたカップルは 地面にたたき落とされた。
人々は悲鳴をあげて逃げ惑う。
ビルは突如崩れ落ち ガラス・机・書類等が 空から落ちてきた。
電車は 渋谷の街の中に 投げ出された。
人々は立っていることが出来ずに ただ地面に這いつくばるのが精一杯だった。
それでも地面に 這っている者はまだいい方で 地面の割れ目ができ そしてその中に落ちる人々が沢山いたのだ。
センター街に歩いていた若者は 体を転げながら 渋谷の駅を目指した。
しかし スクランブル交差点には すでにビルの瓦礫が 次々に落ちてきて 歩くことは出来ない状態であった。
さらに 何処から出火したのか 渋谷駅は黒い煙がモクモクと上がり 火炎放射器のように 二十メートルはあろうかという火柱が 駅構内から横に向かって放射されていた。
沢山の車は もうすでに火だるま。
ガソリンに引火して 連鎖的に衝突して燃えていた。
車の運転手は 車の外に出る間もなく 車の中で炎に包まれ悲鳴をあげていた。
そしてその車の上に 空から人が落ちてきた。
それは 高層ビルの上から 人々が次から次へと 投げ出されて落ちてきたのだ。
渋谷の街は 燃え上がる駅の炎と ビルの瓦礫と 車の燃える熱で 街全体が灼熱の街となり 人々は 肌は炎の熱で焼けただれていた。
さらに逃げ惑う人々・・・
ある女性の着ている洋服は 燃えて悲鳴をあげて逃げ惑い やがて体全体に火が回り 瓦礫の炎の中に消えていった。
渋谷の街は 一瞬のうちに この世の地獄と化していた。
激しい地震から 二時間は経ったのだろうか。
ある営業マンらしきサラリーマンは 発狂し叫びながら 地割れした中に身を投じていった。
中年の婦人は
「水をください・・」
と言いながら その場に倒れてしまった。
ある親子連れは もう死んでいるであろう母親に 五歳ぐらいの男の子が 母親の耳元に小さな口をつけて
「起きてよ! ねえ! お母さん! お母さ~ん!」
と母親の体をゆすりながら 天を仰ぎ泣いていた。
やがて煙に包まれた 渋谷の街は 何事も無かったように 静けさに包まれていた。
辺りからは 煙と一緒に死臭が漂い あちらこちらに黒く固まっている物がある。
瓦礫だと思うとそれは 重なるように積まれた 黒焦げの人の体であった。
「ひどいことになった。 これで今の地球の人類のカルマは 全て終わったのか?
それともまだ何かが起こるのか・・・」
とつぶやくレムリアから来たハギが 立ちすくんでいた。
ハギは 何となくまだ何かが起こると 予感していた。
これは ハギの住んでいたレムリア人特有の 直観力であった。
ハギは 瓦礫と死体の山を横目に見ながら ふと前方を見ると 動く人がいた。
その人は かすかに命ある人々に わずかな水を与えて歩いていた。
ハギは すぐさま自分の持っている水を その人のところに持っていった。
ハギは
「これをどうぞ。」 とその人のしゃがんでいる後姿に声をかけた。
するとその人は振り返り ハギの顔を見上げた。
ハギは 驚きの声を上げた。
「おおっナギか。 ナギだよね。 兄さんだよね!」
すると見上げて水を渡されたその人は
「ハギか! ハギか! ハギなんだな! オオオオッ逢いたかった・・・ ハギ! ハギ! ハギ! ウウウッー」 と二人は抱き合った。
このとき二人の魂は 一瞬のうちに上昇し その後間もなく またさらに
次元上昇したのだった。
荒廃した渋谷の街で 兄ナギと弟ハギが再会をした。
兄ナギは レムリアの経典の一部を あの遠い記憶の中で出会った 若い僧のことを思い出していた。
そういえばあの時代に 真言密教がこの国に渡り 仏教の真髄として広まった。
まさにその経典を 故郷レムリアから今のチベットに運んだ人間それが 弟ハギだということを ナギは今知ったのだった。
(アセンション)
「私たち日本人は このレムリアの末裔で その後 縄文時代を向かえ 現代の日本人として この国にいるのだ。」
ナギとハギは 今の国の人々が もっと強く次元上昇(アセンション)を 意識してほしいと願っていた。
私たちと同じ兄弟としてレムリアの同胞として 早く五次元意識になってほしいと願っていた。
ナギとハギは 伊豆の大島で再会の約束をして 二人はこの国の人々の次元上昇の指導と導きのために 二手に分かれた。
このときすでに 二人は半霊半物質になっており しかも 五次元意識をもっていた。
また テレポーテーションで移動もできた。
もちろん二人は テレパシーでいつでもお互いに 連絡できる状態になっていた。
ナギは一瞬にして 千葉県房総半島の南鴨川の馬場の 小高い山にテレポーテーションしていた。
風が強く山の上から 房総沖を眺めていた おそらく愛する地球もアセンションのために 最後のカルマを出そうとしている。
あと半年か? それとも三ヶ月?・・・
いずれにしろ時間は無いことに変わりはない。
よしまず この近所の人々に伝えよう・・・
ナギは この小さな町の人々に 間もなくこの地球の次元上昇が起きて 私たち人間も 五次元意識をもつようにと 伝え歩いた。
一方ハギは 岐阜県の琵琶湖のほとりに立っていた。
ハギもナギと同じように 伝え歩き始めていた。
その後 ナギとハギの努力の甲斐があり すでに一〇〇〇万人の人々に理解されて次元上昇の意識を伝えていた。
しかしすでに この国の人口は 災害などの影響で 約七〇〇〇万人になっており さらに伝えないと またいつ地球のカルマの動きがあるかもしれず 急ぐ必要があった。
ハギとナギの人類救済活動は さらに続いていた。
しかし この救済と時を同じくして 今までの地球上のサタンの配下(人類の一部)が集まり 世界人類を騙し・偽り 奴隷化をする計画を進めていた。
その方法とは ホログラムを最大に利用した 空中映像とマスコミの偽りの情報など
例えば 空に大宇宙船を映し出し 良い宇宙人が助けに来たと 思い込ませることや 人類の脳を 電磁波により マインドコントロールすることなど 色々である。
また人類が 心のよりどころとしている 今の宗教は 全て崩壊してしまい サタンによる新しい宗教に 強制入信しなければならなかった。
ここで人類は 厳しいどちらかの選択をしなければならなかった。
それは ハギとナギのレムリアの愛計画と サタンの奴隷化計画(ブルービーム計画)
がそれであった。
レムリアの愛とは もうこの世は 物質による世界観を捨てた 高次元による愛との
精神世界の確立をいう。
またサタンの奴隷化計画は 食料の配給制度と 新しい貨幣による 人類の奴隷化等がそれだった。
そしてサタンは この地球に対して 地球自身のカルマの清算を利用した計画であり
それは 人工的な地震を局地的に起こし さらにそれをきっかけに起こる大天変地異を この母なる地球に起こす計画を進めていた。
それにより人類は 恐怖の世界に入れられ 益々精神を破壊されることになっていった。
そして残念なことに 大半の人類は サタンの餌食となり 人類の奴隷化に拍車が掛かっていた。
ハギとナギの人類救済計画は 急がなければならなかった。
ハギとナギは思った。
この地球にはまだ サタンの力が加わっているのがわかっていた。
それは ほとんどの人々がまだ 何を信じていいのかが判らずにいたのである。
その原因として マスコミの報道や 政府の対応などがそうであった。
また 今はサタンの力が弱まったとはいえ サタンも最後の生き残りをかけて 抵抗していた。
それは 人類が生きていく為の 水や食料 またエネルギーなどが 悪の政府とサタンの手下たちの手中にあったのである。
サタンのあがきは 今の弱い人類にとって 厳しく辛い試練となっていた。
サタンが 人々を騙す手口は 聖書の歴史の一部分を表現して 人類を助けに来ましたと偽り それにより 人々を奴隷にするために拉致をしたのであった。
このときすでに 奴隷を集める場所として 世界中に収容所が完成していたのである。
また反抗分子などは捕まえられ 電磁波により マインドコントロールされてしまっていた。
また捕まらないとしても 遠距離専用の電磁波で 体を破壊されていた。
さらにサタンは 地球のあらゆるところに 巨大なHAARP電磁波の基地を 完成させていた。
これを稼動させて 地球に人工的な地震や津波を起こさせ またハリケーンなども
起こしていた。
国民総背番号制とマネーカードなどにより 国民は管理され 国民は知らず知らずのうちに 奴隷化されていた。
「しかし なぜ 人々は騙されてしまうのか?」
とハギとナギは思っていた。
それは この物質の世の中に 人類を追い込んだサタンの手下の策略が 永く続いたせいだった。
ハギとナギは 人々に強く説いていた。
それは 今の世は サタンの創り上げた物質の世(三次元)で 人類は今こそ 太古の昔から備わっていた直観力で 判断をするようにと 人々に説いて歩いていた。
ナギとハギの アセンションするための指導は続いていた。
ナギは 鴨川市からテレポーテーションして 栃木県は日光の東照宮に居た。
ここでナギは 強くアセンションのことを話していた。
その話の内容を聞いてみよう。
「皆さん これから更に この地球のカルマを清算するための動きがあります。
慌てずに私の言うことを聞いてください。」
「まず やり残している ご自分のカルマを清算してください。過去のカルマ全てです。
それを清算したいと思えば すぐに出来ます。」
「まず そのような意識をもつことです。 今まで不可能だったカルマも 今では清算可能になっていますので 急いでください。」
「その次に 周りの人や家族や他人の人に対しても 思いやりの心 愛を差し上げてください。」
そして このような意識をもって これから生きていけば 必ずや天の神は動いてくれることを最後に話して 姿を消した。
ナギとハギが言うには・・・
今この地球に レムリアの入口が およそ四~五箇所あるそうだ。
まず アメリカのカリフォルニア州 ・ アラスカ ・ 南極大陸 ・ チベット ・アデン湾・・・
そしてアセンションできた人間から レムリアに入ることが出来る。
また 五次元意識が出来た人も 違う五次元惑星に 行きたいと思えば行ける。
また 三次元の世界が良いと思う人は 今の地球と同じような惑星に 移動できるそうだ。
ただし 後から変えてほしいと言っても だめらしい。
ナギとハギは 伊豆大島に何人かの人々を引き連れて 波浮港の桟橋にいた。
このように 世界中のどこかで また日本のどこかで ナギとハギと同じような人たちが 何人かを引き連れて 人々の次元上昇のサポートをしていた。
その後 銀河の神々によって世界中の人々がアセンションして行った。
それはおよそ 世界の人口の14%の人たちが 五次元の世界に移動した記念すべき日だった。
波浮港の桟橋の上空に 白い雲が現れ
その雲の中から大きな宇宙船が現れた。
その大きさは 大島の10倍近くあった。
それを見た人々は
「オオオッ。」 とどよめいた。
一人の女性は 腰を抜かしていた。
また ある子供は
「ワアアッ。」 と言って喜んでいた。
ハギとナギは 人々に手をつなぐように言った。
全員で手をつなぎ 心を一つにした。
そのとき宇宙船から 大きな光が人々に降り注ぎ
人々は手をつないだまま 空中に浮き
宇宙船の中に吸い込まれていった。
人々が全て乗り込み 宇宙船の下にある扉が閉まると
宇宙船は 青い光からオレンジの光を放ちながら
音も無くスーッとその場から消えた!
その後 波の音が静かに聞こえ
木々の葉がさらさらと音をたてていた。
その瞬間 風は止み 海水は一気に引いていった。
沖の彼方まで 海水が無くなっていった・・・
海底の岩にはりついている貝だけが
静けさと一体になっていた。
やがて ・・・・・・・
沖の方から物凄い風と轟音が 桟橋にとどいた。
ゴオオオーッと3000㍍の高さの大きな波が 日本列島を飲み込んだ。
(完結編) 終
(あとがき)
今 私たち人類の一部の人々は 少しずつ気づき始めています。
これから起こるであろう この愛する地球の叫びを 宇宙の仕組みを 一部の人々 は感じています。
そして 地球自身の準備は すでに出来ているのです。
準備が出来ていないのは 私たち人類です。
しかも私たち人類が 今まで地球に対しての行いを 母なる地球は 何も言わずに受けてきました。
しかし今回は最後と言われている 七回目の宇宙の時間のめぐり(仕組み)がやってきました。
今度の仕組みは 地球自身も超えなければならない時が やってきたのです。
それでもなお この母なる地球は 人類の気づきを待ってくれています。
何故でしょう。
それは 母なる地球が 私たち人類を 愛しているからなのです。
しかし どうでしょう。
よく考えてください・・・
私たち人類は この母なる地球という衛星を 犠牲にしながら暮らして ここまで成長してきました。
それならば今私たちは この地球に感謝と愛の念をもちながら 生きていかなければならないと思いませんか。
なぜ私たちは 同じ人類同士の戦争を 終わらすことができないのでしょう。
なぜ食料のない国があるのでしょう。
なぜ病気があるのでしょう。
なぜ宗教があるのでしょう。
なぜ石油が必要なのでしょうか。
答えは簡単です。
それは闇の人間達の私利私欲によってコントロールされ
この世界の政治経済が動いていたからです。
しかし ご存知のように 事実 闇の勢力は 終わりに近づいてきました。
そして今はもう 経済が お金が という概念は終りに近づきました・・・
そして 太古の昔から 人類がもっている宇宙意識 直観力を 今こそ発揮しましょう。
貴方自身のカルマを清算する という意識をもち 葛藤をポイと捨てちゃいましょう。
なぜなら 今や この地球上の人類が創り上げた
経済社会の崩壊こそが証明なのに・・・
そして貴方自身の目の前に 五次元の扉があるのに。
まず第一歩を踏み出してください。
そして貴方自身の カルマの清算を済ませてください。
そうすれば必ず 人生の道が開けます。
アセンション!それは 人類が大いなる旅立ちのとき
そして 光の波動が続き 貴方の魂のDNAが覚醒する。
やがて 母なる地球も 苦しみから開放されるのだ。
また私たち人類も 本当の自由の愛が 満ち溢れる世界にたどり着く
その貴方の今いるその場で 全ての葛藤を 今すぐに捨てれば・・・
人類はだれでも アセンションすることが出来るのです
そして・・・
すでに天空には善の宇宙の仲間たちが
私たちを見守っています
そして 扉に手をかけてください。
もう この五次元六次元の未来の扉を 開ける時がきたのです。
お読みいただきましてありがとうございました
参考文献
レムリアの真実・・オレリア・ルイーズ・ジョーンズ著
空海入門・・・・・・・ひろさちや著
五次元世界への超扉・・エハン・デラヴィ著
宇宙全史・・・みわ 虚空蔵55 著
光の12日間・・・ゲリー・ボネール著
アセンション小説・レムリアの双子
小説・詩ランキング
(完結編)
アセンションが近づく中
私たちの環境も大きく変わり始めました
少しづつ 時間という概念がなくなり
毎日の波動の光の強さを日々感じます
これからも私たちと一緒に
新しい人類のスタート地点を目指して
更なる人生を歩んで行きましょう。
物語は
古代レムリアで生まれたハギとナギの双子が
私たち人類を救う為に立ち上がる
果たして人類は滅亡するのか
それとも救われるのか・・・・
今ここに 人類への未来のドラマが始まる。
(沈んだレムリア大陸)
暗い・・・ 暗い・・・・ 寒い・・・・
ここは何処なんだ・・・
何も見えない 体が沈んでいく
いったいここは何処なんだ
意識が遠くなっていく
もしかして私は死んでしまったのか・・・
ここはあの世なのか わからない?
天国か それとも地獄なのか・・・
何がなんだかわからない
しかし ふと 私はこの時 気がついた
頭が下にある! (なぜなんだ)
体が沈んでいく!
上の方に目をやると かすかに光が見えた
私の意識の中で 恐怖が湧いてきた
死にたくない! 死にたくない!
そうだ上にあがるんだ 上に行こう
そう思った瞬間 息苦しくなった
そうか! ここは海の中だ
しかし冷たすぎる
体が凍りそうなくらい冷たい
もうだめか 私はやっぱり死ぬのか!
いや 絶対に死にたくない・・・
とにかく上にあがろう 泳ぐんだ しかし苦しい寒い・・・
もがきながらも 懸命に海の中を上へ上へ泳いだ
もうすぐだ 海面にあがれる
私は やっとの思いで 顔が海面の上に出た。
私は プーッウワーと息を吐き出した。
やっと海面にたどり着いた。
しかし海面は シャーベット状の氷だった。
冷たさで、体中刃物で突き刺されるような激痛だった。
なぜ氷なんだ 私は何故こんな目にあったのだろう
わからない 何故なんだ・・・わからない
それより早くこの寒い海から上がらなければ・・・
しかし手足が凍りつきしびれ始めた
今度こそもうだめだ 気が遠くなってきた
私はついに氷の中で気を失い 体が凍りついてしまった・・・
2)沈んだレムリア大陸
どのくらいの時間が経ったのだろうか。
バチバチとする音に気がついた。暖かさが伝わる・・・
かすかに目を開けると
真っ赤に燃える炎が、私の体の細胞に
目を覚ませ 起きるのだ と語りかけてきた。
炎の横に目をやると そこには人間の姿があった。
一人二人三人いや十人はいる・・・
私を囲むように 彼らは自分たちの体で寒さを防いでくれていたのだ。
そこは大きなドームのような建物だった。
何故ここに・・・そうだ海の中でもがき苦しみ
海面に上がったら 氷の海でついに終わりかけて
気を失ってしまったのだ そうか私は助かったのか
本当に助かったのか? しかし気を失ってどのくらい経ったのか?
私は意識を取り戻そうと考えているうちに 一人の長老が語りかけてきた。
「貴方は何処から来たのか・・」と聞いてきた。
私は何処からと言われても 答え様が無かった。
何故なら記憶が全く無かったのだ。
何とか思い出そうとしたが 考えると頭が痛くなり
また気を失ってしまった・・・
気を失いながら そのとき私は夢の中に居た。
私の住んでいた都市だ レムリアだ。
皆平和に暮らしている光景が見える。
そうだ もう一つの国アトランティスの民が核を開発し
レムリアに恐怖を与えていたのだ。
そのときこの地球に大きな彗星が近づいていた。
この二つの国がにらみ合っている場合ではなかったのを思い出した。
その彗星は 現在の大西洋寄りのアトランティス大陸の近くに激突し
その衝撃により地球は 一気に地軸がずれてしまい
レムリア大陸とアトランティス大陸は 同時に沈んでしまったのだ。
さらに高さ二〇〇〇メートルを越える津波が押し寄せ
この地球上をニ周半もして
全ての物を流し 消滅させてしまったのだ。
しかも地軸がずれたということは
今までの南北が真横になり 氷河期になったのだった。
それで私は そのときの衝撃で海のもくずになりかけたところを
奇跡的に助かったのだ。
これでわかったぞ 私は生きている 本当に生きているんだ!
わああああ・・・と大きな声を上げたと同時に目が覚めた。
このとき既に 輪廻転生を三百五十回していた。
周りの人たちは 私の方を見てビックリした様子だった。
夢の話を長老に全て話したところ 長老は
「貴方は 神より選ばれた人だ 貴方の旅は
宇宙の根源に向かって旅をしなければならない」と私に言った。
そうだ 私には家族が居た。
しかし あの大天変地異では 誰一人助からなかっただろう・・・
肩を落としてうなだれていると 長老が私にこう言った。
「貴方には もう一人の貴方が居るであろう・・・」と。
(氷の山)
私は その言葉に首をかしげた。
私は その瞬間 自分の名前を思い出した。
そして長老の言うもう一人の私とは
弟のハギだ。
私と弟は 双子の兄弟で
親も間違えるくらい良く似ていたのだった。
そして私は兄のナギだ。
思い出した。
オオオオッーついに思い出したのだ。
そして長老は 弟ハギは
大事なレムリアの経典を持って生きていると言った。
私は
「本当ですか! 弟ハギは生きているのですか!」
さらに長老は
「貴方はこの大陸にいて弟を待つがよい 必ず会える日が来る」と言った。
私は長老に
「ここは何という国なのですか」と聞くと
長老は この国は
「和の国じゃ・・・」と言った。
私は このとき思った。
この長老がいる限り 今は凍っているが
この国はきっとこれから平和な穏やかな国になるであろうと・・・
その頃 弟ハギは 長老の言っていた通り
今のバングラディシュ辺りに流れ着いて
生きていた。
レムリアが沈むことがわかっていた
レムリアの総統ラーは ハギにレムリアの経典を渡し
「これを持って逃げ延びるのだ。
そしてこの経典を必ず次の時代の世界に 渡して
くれ。」と言い 小型潜水艦にハギと経典を乗せて
海中深く避難させていたのだ。
ハギは ラーの言葉を思い出しては
涙を流し旅を続けていた。
そしてまたハギは 兄ナギのことを思いながら 北へ北へと歩いていた。
この辺りの大地は 氷に覆われていた。
ハギの体は 寒さと飢えで 歩くこともままならぬ大変な状態であった。
足を引きずるように 長い距離を歩き続けていた。
冷たい風は ハギの体を容赦なく突き刺していった。
いったい何日歩いたのだろうか・・・
やがてかすか遠くに 小高い丘の上に 建物のようなものが見えた。
「家だ! これで助かる。」と思い 丘の上まで歩いた。
ハギは 丘の上の村のような所にたどり着いた。
そこは 村といっても
石を積み上げた壁の家が二軒あるだけで
しかも 屋根はといえば
何処からか流れ着いた合成の繊維でできた布のようなもので
真っ赤な色をして まるでここにいるよと
天にわかるようなくらい目立っていた。
ハギは その家の主に食べ物でもと思い
入口に立ち中を覗いた。
すると中から
ハギとはまるで違う創りの人間が現れた。
ドアが開くと 中から現れた人間は
背が高く二メートルはあろうか
目は大きく鼻は高く
顔の作りは全てにおいてはっきりしている。
ハギは最初 少し後ろに下がりながら頭を下げた。
するとその大きな男の後ろから
背の高い女性が出てきた。
二人が並ぶと 二人とも笑顔で私を迎えてくれた。
「食べ物を恵んでください。」と私が言うと
その二人はウンとうなづき
私に家の中に入りなさいと 手招きをした。
私は 家の中の入口にぶら下がっている
布のような物の下を くぐり中に入った。
家の中には 十人以上の人たちが座っていた。
皆 とても穏やかに感じた。
ここは 平和に満ち溢れていると思い 私は笑顔で頭を下げた。
その人たちは立ち上がると
私と同じように笑顔で頭を下げた。
すると先程の背の高い女性が
食べ物を運んできてくれた。
私の前に食べ物を置くと
もう一人の大きな男が私に
「何処から来たのか」と聞いてきた。
私は レムリア大陸が沈没して
潜水艦に乗り ここにたどり着いたと話した。
私の背中に背負っているものは何かと聞かれ
私は
「はい これはレムリアの総統から渡された物です。
これからの人類のために とても役立つ経典です。」と答えた。
するとその男は
「見せて欲しい。」と言った。
私は 私自身がまだ見たこともない経典を見せるのに
少し悩んだが・・・私自身も見てみたい気持ちも手伝って
「はい 宜しいです。お見せしましょう。」と言ってしまった。
私の経典の入っているプラスティックのケースの接着面を
刃物で切りフタを開けると
透明な不思議な素材で包まれた中に
さらに巻物状に光沢のある布で包まれているものが出てきた。
いよいよその巻物の中の文字を見ると・・・
白い紙のようなものに金箔で書かれた文字は
まるで紙の上で文字が輝き躍っているように見えた。
それを見た周りの人間と その大きな体の男たちは
「オオオオッ」と どよめきを上げた。
私にも読めない不思議な形をした文字に
全員が首をかしげていた。
しばらくすると 家の奥の方でゴトゴトと音がして
さらにコツコツと音が近づいてきた。
すると 部屋の奥から一人の老女が
杖を突きながら近づいてきた・・・
その老女は若い頃 背が高かったのだろう。
今は背中が曲がり
髪の毛は白く
大きな杖を突き
髪の毛は長く顔をふさぎ
髪の毛の分かれた中から
シワシワの顔が見えた。
鋭い目が 私を睨んでいた。
私はその形相に 思わず
「ウウッ。」と声が出た・・・
するとその老女が
経典の前に座り
顔を近づけ
うなり声を上げながら・・・
「オオオオッ・・・これだ! これじゃ! 間に合った 良かった・・・」
すると周りの人たちは 経典の周りから下がり始めた。
私と老女と大きな男と 三人で顔を見合わせて 経典を見つめた。
するとその老女は 語り始めた。
「今の地球が 大きな星に衝突して 大きな津波の後
この地球には何も無くなり この地上に ただわずか二万人の民が生き残った。
そしてこの経典が 新しい人類に
読まれる頃 再び人類は増え続け
地球とともに人類の魂を 成長させていかなければならない。」と語った。
そして老女の話はまだ続いた。
「今の地球の氷は やがて融けて豊かな地球になる。
しかし あのアトランティスのような国が
再び出来てしまうと
また今回のような地球の地軸のずれと
大きな津波が起きるのじゃ。」と言った。
さらに
「お前の住んでいたレムリアの民は
今この地球の中に暮らしておる。
時折 この地球の中に 出入りするところを見たことがある。」
その出入り口は 老女の知る限りでは
「この場所から北へ何日も歩き 氷の山を登り
その山の頂上に小さな小屋がある。その小屋の主が知っておる。
そしてこの経典を そこの山の頂上にある小屋の主に渡すのじゃ。」と言い残して
その場に倒れて息を引き取った・・・・
そして不思議なことに 老女の使っていた大きな杖は
倒れずにその場に真っ直ぐ立っていた。
大きな男とその家に住んでいる一同が
老女の使っていた杖を これから行く山の頂上に持っていきなさいと言った。
必ず役に立つからと言い 杖を私に渡した。
経典を元に戻して背中に背負い 杖を持ち 早々に山の頂上を目指した。
外に出ると ものすごい風に 体ごと飛ばされそうになった。
しかもこれからは この気候で山に登るのだ。
しかし私は 先程の出来事を思い出していた。
「あの老女の言う通り 山の頂上の主にこの経典を届ける?
なぜだ その訳も言わずに死んでしまった。
本当に山の小屋の主に渡していいものか・・・」
私の住んでいたレムリアの総統には 誰に渡してくれとは言われていない。
どうする・・・と思いながら 足は北の氷の山を目指して歩いていた。
ふと杖を見つめると 先程のことが思い出されてくる。
何日歩いたことか・・・
あの大きな男たちのいる家の
老女が使っていたこの大きな杖が 私を歩かせているように感じた。
また もっとすごい力がありそうな杖だと 感じ始めていた・・・
やがて太陽が出てきた。
暖かい太陽の力は素晴らしい。
すると正面に太陽の光を浴びた
銀色に輝く何本かの槍のようにそびえ立つ鋭い山々が見えてきた。
これが氷の山か。 来たぞ。
いよいよ頂上の小さな小屋の主に この経典を渡すために、氷の山を登るのだ。
ハギは、氷の山の中腹に留まっていた。
山の下から吹き叫ぶ風 唸るような雪の声
時折 聞こえる氷が砕ける音 なだれの音
「ここは 地獄の山だ。」
ハギは、何度も諦めかけた もうだめだ山を降りようと思った。
しかし その度にレムリアの総統とあの老女の言葉が
吹雪と一緒に聞こえて来るのだ。
「頼むぞ この経典を必ず山の頂上の主に渡してくれ・・・」 といつも聞こえて来るのだった。
ハギはその度に なにくそ!と思い 自身の体と心を奮い立たせて
吹雪の山を一歩一歩登っていった。
やがて氷の上で動けなくなったハギの体は 凍りつく寸前だった。
そこに二人の人間が ハギの体を見つけた。
ハギはその二人に運ばれ 焚き火の側で体が蘇った。
ハギは目が覚めると
「ここは ここは 何処ですか 山小屋は何処ですか・・・」 と小さな声でしゃべった。
「貴方が 山小屋の主ですか?」 すると一人の男が
「そうだ お前が来ることも知っていた 待っていたぞ。」 と言った。
するともう一人の男が
「ここは この星で 一番高いところにある寺だ。」 と言った。
「寺 寺とは 何ですか?」 とハギが聞くと
「寺とは、お前が持ってきた経典を保存し
またその教えを 今の人類に広めることをする場所が寺なのだ。」 とハギに伝えた。
するとハギは、背中に背負っていた経典を 素早く二人の男に
「これをどうぞ お納めください。」 と言い渡した。
そして、ハギが経典を二人の僧に渡した後
二人の男は、顔を見合わせ 寺の説明を更にして
二人は時間が無いと言いながら
ハギにこの寺の本当の姿を見せてあげようと
立ち上がると小屋の奥に ハギを抱えるように連れて行った。
ハギは思った。
「この小屋は何処まで続いているのだ。 山を掘りトンネルの中なのか?」
かなり歩いたようだが・・・そして小さな部屋に入り その部屋の机を退かした。
すると床の絨毯のような敷物を取ると 大きな木の扉があり その二人の男が
扉を持ち上げ開けた。
すると その扉の下には この世の空気とは明らかに違う 何か懐かしい匂いを感じた。
明るい 美しい空気だ・・・
ハギは、深呼吸をした。
その一瞬だった。
ハギの記憶の中で パラパラと音を立てて 物凄いスピードで フィルムの映像のように 脳の中で動いた。
ワアアアッーと声を上げて ハギはその場で頭を抱えてしゃがみこんだ。
今の世ではありえないが レムリアの総統から渡された経典を
二人の僧に渡したことが神の仕事に値する。
すなわち この時空を越えた行いこそが
ハギの陰徳になり ご褒美として 三百五十回の輪廻転生となるのである。
そして時代は 氷河期を過ぎ 物凄いスピードで現代に時空を越えタイムトラベルする。
この世界では 地球上の一年が ここでは一〇〇〇年に相当するのであった。
ハギは 直感で思った。
もしかすると ここがレムリアなのかもと。あの遠い昔の記憶が蘇る。
インドの老女が言っていた
「お前の国 レムリアの民は この地球の中に居る・・・」 と
どのくらいの時間が経ったのだろうか・・・
「先程の二人の男は 何処へ行ったのだろうか?」
その後 この二人の男は ハギから手渡されたレムリアの経典を解読し
チベットの呪法の経典から 雑蜜経典にし
その後 大日経と金剛頂教に集約され 純粋密教が完成するのである。
このとき 密教のコアとなる宇宙のシンボルとして
大日如来を本尊とした曼荼羅を生み出したのである。
この経典が チベットから長安の青竜寺の恵果阿ジャリに渡り
その後 日本の空海に渡ったのである。
そして ハギを助けた山小屋の二人のこの男こそ 善無畏三蔵と不空三蔵の二人だったのである。
このとき・・・ ハギの頭の中では 何かが弾けた。
そして 体の細胞が動き出したように感じた。
(和の国)
一方和の国で ナギの妻成子は 男の子供を二人産んで まもなく病で亡くなった。
やがて・・・
ナギの二人の子供は この日の本の国を西と東に治め 東から北は長男・公彦が治め 西から南は弟・牧彦が治めた。
しかし大陸からの勢力に押され 弟の国は敗れた。
大陸の勢力は 更に兄の国まで攻め入ろうとした。(現在の静岡県辺りが東西の分かれ目)
しかし弟の仇と 長男・公彦は 大陸の軍隊を討ち破り
現在の日本の青森県辺りに 日の本の国の中心を置き 世界に日の本の国の存在を広めるのであった。
しかし・・・
その後再び 大陸の軍隊は 更に勢力を拡大して 日の本の国を攻め入り この国を全て治めることになる。
そして ナギの二人の子供たち 公彦と牧彦の歴史は この国から抹消されてしまったのである。
この話は 神武以前の話である。
子供二人を失い 妻の成子を失ったナギは 悲しみに暮れていた。
やがてナギは その悲しみを打ち消す為に 放浪の旅につくのである。
ナギは 旅の中で レムリアのことを思っていた。
あれから何回も 魂の入れ替わりを経験していた。
この世は あの時のまま時間が止まっているようにも思えていた。
しかし この地球上の時間は 確実に過ぎていた・・・
また ナギのこの旅の中で 山々の自然動物たちとの語らいは 楽しい時間であった・・・
この旅の中でナギは 少しずつではあったが レムリアのことを思い出していた。
「そうだ!」
ナギは思い出した・・・レムリアの経典を一度見たことがあったのを・・・
確か経典の一部に 虚空蔵聞持法というのがあり この真言を一〇〇万回唱えると
宇宙意識に繋がり 全てのものの意識が判り 記憶力も超人的になるということも。
その真言とは
ノウボウアカシャキャラバヤオンアリキャマリボリソワカ
すなわち 宇宙意識の蔵 アカシャレコードの記憶に アクセス出来るということを思い出していた。
ナギは思った・・・
しかしもう私は 年老いてきた。
私より誰かに早く この秘伝 虚空蔵聞持法をそれなりの人間に伝えなければ・・・
こうしている間にも 時間は過ぎていく・・・
早く伝えなければ・・・
また 遠い昔に離れ離れになった弟ハギは・・・どうしているのだろうか?
来る日も来る日も ハギのことを思っていた。
(空海との出逢い)
ナギの旅は続いていた。
そしてナギは既に 六十歳を越えていた。
ナギは あの忌まわしいレムリアの最後から 三百五十回の輪廻転生を繰り返していた。
あのときの長老の言いつけ通り この国から一度も外に出ずにいた。
そしてこの国の山民になっていた。
この山民は レムリアの末裔 すなわち縄文人 山岳の民だった。
要するにナギは 縄文人から更に 今の山民に生まれ変わっていたのだ。
ある日のこと 今の四国の山々を歩いていたところ 一人の若い僧に出会った。
その若い僧は ぼろぼろの僧衣姿で 顔には髭がぼうぼうで まるで乞食のようであった。
しかしその若い僧の目は 眼光鋭く この私の心の奥底を見るように 私を睨み返していた。
私はこの僧に 何か不思議なものを感じ きっとこの僧が 虚空蔵聞持法を授ける人間に違いないと直感した。
まだ私自身 皆伝していない虚空蔵菩薩の真言を この若い僧に渡そうと思った。
私は僧に 虚空蔵菩薩の真言を渡し 山を降りた。
ナギは 先程の乞食のような若い僧が やがて大陸を渡り
今の中国から密教を持ち帰り この国で真言密教を開花させる
弘法大師空海 遍照金剛であったとは 知る由も無かった。
(レムリア)
ハギは 地球の中に 我が故郷のレムリア国があると確信をしていた。
すると この山小屋の入口が レムリアの入口なのか?
しかし私は 今記憶が蘇り 半年程前に インドからこの山に登り 経典をこの山小屋の主に授けた。
しかしどうだろう。
今はもう 遥か遠くの何千年もの昔の出来事のように感じるのは何故だ!
この入口の中に入った途端に そうなったのだ!
でも この中に行くには 悪いことでは無さそうだ。
なぜなら 私自身この中に入った途端 気分が良くなり 何事も上手くいくように思うからである。
そうだ。 昔の皆に会えるかもしれない。
レムリアに行こう とハギは思った。
ハギは 大きな石がごろごろしている山を 下り滑り落ちるように お尻から滑った。
すると 坂道は石から草に変わり 更にスピードが速くなり お尻で滑りだした。
ハギは 面白くなり ますます滑りが速くなり ヒャーと悲鳴をあげながら 下へ下へと滑っていった。
すると いきなり道は無くなり 空中に投げ出された。
ハギは アアアッと言った瞬間 勢いよく落ちる水と一緒に 大きな滝壷に投げ出された。
そこから流れがあり 川の中に吸い込まれるように流された。
どのくらい流されたのだろうか。
やがて流れは 緩やかになり ハギの体は プカプカと浮きながら 上向きになり気持ちよさそうに 天を仰ぎながら流されていた。
このときハギは 太陽の光が 気持ちよく感じていた。
水と太陽?
ハギは思った。
「ここは レムリアか!」
すると川幅が狭くなり 川沿いに人の声が聞こえてきた。
ハギは天を仰ぎ 気持ちよく流されていたが 川沿いを見た。
するとどうだろう。
いつの間にか 人だかりが出来ていた。
人々は ハギを見て笑っていた。
ハギは ハッと思い 自分の体がむき出しになっているのに気づき 慌てて水の中に体を沈めた。
ハギは 顔だけを水面に出し 立ち泳ぎをしながら川岸にたどり着いた。
しかしどうするのだ。
山を降りるとき 調子に乗ってお尻から滑り落ちて もう着ているものはぼろぼろ お尻は丸出し状態で 裸同然の状態であった。
するとハギの前に 数人の体格の良い男が 白い上下の麻で出来た 着るものを差し出した。
ハギは 慌ててその着るものを素早く着ると 男たちの顔を見て喋りだした。
まずは ありがとうと言い ところでこの国は レムリアなのか? と聞いた。
すると 男たちの一番強そうなのが
「そうだ ここはレムリアだ。 お前は 何処から来たのか。」
と聞いてきた。
ハギは
「レムリアです。」
と答えた。
男は
「何! レムリアだと!」
とビックリしたような声で言った。
「何故だ。 お前のような汚い人間は このレムリアには居ないぞ。」
と言い仲間の顔を見た。
仲間は ウンウンと首を縦に振った。
そこでハギは
「かつて私の住んでいたレムリアは この地球上にあり アトランティスとの確執と 彗星の衝突により 激しい地軸の変動で 無くなってしまったのです。」
と説明をした。
すると男たちは ビックリした様子で ハギの前にひれ伏したのでした。
何だかわからず ハギは男たちに どうしてひざまずくのか?と聞くと 男の一人が
「貴方様はもしかして その時代の総統から 経典を渡された ハギ様ですか?」
するとハギは
「そうです。 私はハギです。」
と答えた。
男たちは
「やはり そうでしたか・・・貴方は伝説の人になっております。」
と言った。
すると 男の一人が
「経典を持って行かれた 貴方の時代から もうニ万八〇〇〇年近く経っております。
どうぞ 今の総統にお会いください。」
と言い 男たちは ハギを総統のいる宮殿に案内した。
ハギは 数人のレムリア人の男たちの案内で 宮殿を目指した。
先程の川沿いから 市内に入り 動く歩道に乗り その後 スノーモービルのような形の電磁式ソリに乗った。
そのソリからの眺めは 美しいの一言であった。
ハギの居たレムリアの町から 二万八〇〇〇年の月日が経ち かなりの発展した様子がうかがえる・・・
ハギは 涙を流しながら 町並みを眺めていた。
やがて景色は 町並みから住宅街へと移る。
そこはまるで おとぎの国のようだった。
それらの住宅は クリスタルで出来ていた。
それも形は 全てドーム型でかわいいのだ。
そしてモービルは地下二階に移り そこは 人々の日常の必要な物を生産する所のようだった。
また 学校などもあり 地底の三階は農園になっており この農園は土は使わずに 光と波動の水耕栽培を行っていた。
四階は三階の続きで 自然公園になっていた。
五階は自然の公園や木々が茂り 多くの動物がいた。
また 湖があり 私たちの地上と何ら変わりの無い 山や川などが自然に広がっております。
また ライオンの隣りに羊がいても ライオンが攻撃することはないという。
全ての動物は 草食動物なのです。
電磁式ソリを降りたハギは 大きな男と一緒に歩き始めた。
やがて遠くに 都市テロスの神殿が見えてきた。
その建物は 全て光り輝くクリスタルで覆われていた。
こんなに大きなクリスタルがあるのかと思うぐらい大きかった。
神殿の階段の前に立つ。
階段も柱も全てクリスタルで出来ていた。
凄い これは凄いとハギは思った。
神殿の中に入ると 入口の正面にさまざまな種類の エメラルドグリーンの大きな植物が 翡翠で出来た大きな箱に植えられていた。(レムリアの真実より)
神殿のその鮮やかな輝きと また懐かしい魂の光を ハギは目を閉じて感じていた。
そして案内役の大きな男の後ろを歩きながらついていく。
案内役の男が喋りだした。
「ここにいるには 最低でも五次元以上の 魂の波動が必要です。 貴方はすでにここに来ても大丈夫な 五次元以上の波動をお持ちなのです。」
ハギは 元々レムリアに住んでいたので ここまでの道のりはスムーズだった。
しかし遥か昔のレムリアは 地球上に存在していたため 三次元の人や四次元の人
また 五次元の人など 様々な次元の人が一緒に住んでいた。
また他の衛星からの移民の人々が 仲良く暮らしていた。
ハギは その時代の総統からの経典を 地上の人々に渡す神の仕事をやり遂げた時に次元上昇したので この今の地下都市レムリアに入れたのである。
ようするに 神の仕事を成し遂げ 人の為に働く 清い心を持ち たくましく 優しく 生き抜く このような当たり前のことが出来て 初めて神に認められるのだ。
やがて 神殿の奥にある大きな扉の前に来た。
大きな男が 扉の横にあるクリスタルの箱の中に手を入れると その大きなクリスタルの扉が動き出した。
すると 前方の階段の上に 一人の大きな男が立っていた。
その人の体は大きく 二メートル以上はあった。
ハギは その神官の階段の下でひざまずいた。
すると神官は
「立ちなさい。 ここへ来なさい。」 と手を上げた。
その手からは 七色の光が放射された。
またさらに 虹が神官の手から流れ落ちた。
振り返るとその虹は 先程の大きな入口まで届き クリスタルの神殿全体に反射して 表現できないくらいの 輝きと美しさを表していた。
さらに神官は
「ハギよ よく来ました。」 と言い 声がハギの魂に響き渡った。
ハギは 階段を上がり 神官と抱き合った。
するとその瞬間 ハギの体の細胞と魂は 光り輝いていた。
神官は話し始めた・・・
「二万八〇〇〇年前 彗星の衝突により 地球上にあったレムリアは水没した。
しかし その当時の総統が ハギにこのレムリアの経典を渡し 次の時代の人々に渡す為に ハギを潜水艦に乗せて このレムリアから脱出させたのだ。
ハギよ よくぞ! 神の仕事を成し遂げ よくここに戻ってきた。
そして ハギよ。 貴方の双子の兄ナギは 生きています。」
ハギは 驚いた様子で 涙を流しながら
「本当ですか! うれしいことです。」
神官は こう言い続けた
「兄ナギは 今 日本国という国におる。
その国は神の国で 今 国民は カルマを清算しながら ナギと共に生きている。
しかし もうすぐに 宇宙の仕組みの動きがある。
その時 ハギの力が必要だ。
もう一度地上に出て 兄ナギのいる日本国に行き ナギと共に この地球と人類の次元上昇を 助けるのです。」
「しかし 全人類を肉体と一緒に アセンションは出来ない。
また 今すぐに 人類を覚醒させ 真の魂を持たせるには 時間が無い・・・
ハギよ・・ナギと共に 出来る限り人類を目覚めさせて 次元上昇をさせてほしいのだ・・・」
神官は ハギにこう言って 椅子に座った。
ハギは 階段を下り 神官を見上げて
「はい わかりました。 今すぐに 神国日本にいる 兄ナギの元へ参ります。」
と言い頭を下げて その場を去った。
(ハギの決意)
ハギの心は燃えていた。
先程の神官の言葉を 思い出していた。
兄ナギは 神国日本で生きていると。
しかも今の地球上の人類を アセンションさせる為の お手伝いをしてもらいたいとも言っていた。
これで地球と人類が 共にアセンションできるのなら・・・
やるしかないだろう・・・
そして兄ナギに逢えるのなら・・・
このときすでに地球は アセンションの準備は完了していた。
また人類の それぞれの行く場所も すでに準備されていたのだ。
しかし 私たち自身の魂が 何処に行くか また どの次元に行くのかが まだ決まっていなかった。
レムリアの国でさえ 五次元以上の人類でなければ 入れないのだ
すでに他の衛星からも たくさんの同胞や兄弟たちが この地球に来ているのだ。
また今のレムリアにも 過去の地球の各衛星の方たちがいるのだ。
このように 上手くバランスのとれた国が出来上がっていた。
ハギは思った。
今のレムリアのように バランスのとれた国が出来れば 必ず地球上の人類は 生き残れるはずだ!
と思いながら この国の最高速の乗り物チューブに乗り 最高時速五千キロで 日本の地下まで一気に進んだ。
ハギは 日本の地下に到着した。
出口を今の伊豆七島の大島沖に 出る計画をたてていた。
その大島の沖に 小さな海底火山があった。
そこは 狭い出口だが この宇宙船ならぎりぎり出れると思っていた。
チューブを降りてすぐに 二人乗りの宇宙船に乗り 海底から海中に出て 海面から空中に飛び出した。
眼下に漁船が何隻かがいたが 何も気づかれずに飛んでいった。
何故気づかないのかと ハギは思った・・・
そうか! 波動が違うから 今の人間には見えないのか・・・
(渋谷道玄坂)
一瞬でハギは 東京の渋谷の道玄坂の空中にいた。
ハギの体は 波動を徐々に変えて 地上に降りた。
ハギは 渋谷駅を目指して歩いていた。
そのとき ハギの体は 地球の異常な波動を感じていた・・・
辺りは薄暗くなり サラリーマンやOLで駅周辺は 人々でごった返していた。
ここは何処かと思い 辺りを見ると バスの看板に渋谷駅と書いてあった。
渋谷か・・・この国は まだ物欲の人々が多く感じられた。
特に若者の考え方が ハギの波動に反応していた。
ハギは考えていた・・・
「今もし! 地球がカルマを放出したら 大変なことになる。
ほとんどの人々は 気がつかないまま 肉体の最後を迎えるのか・・・
しかし 人間は生まれた時から 直観力が備わっており 安々と滅びることはないはずだ。」
ハギは 何人の人々を助けることが出来るのかと思いながら さらに人込みに向かって歩いていった。
夜も更けて 何処かで休まなければと思い デパートの地下駐車場にもぐり込み 一晩を過ごした。
夜が明けて ハギはまだ駐車場の所で 横になっていた。
すると車がバックで迫ってきて 轢かれそうになって目が覚めた。
んんんっ・・・大きくあくびをした後に 背伸びをして 体の疲れを癒した。
駐車場を出て また歩き出した。
ハギは思った。
「今日は やけに太陽が暑く感じる。 まだ十時を過ぎたばかりなのに・・・」
するとハギの記憶の中で 子供の頃のレムリアの夏がよみがえってきた。
父と海に行き 白い砂浜に寝転んで はしゃぎ 青い海に父と一緒に泳いだ あの頃を・・・
ハギは横断歩道を渡り ふと我に返り また異常な暑さを感じていた・・・
「今日は何かおかしい?」
「地球がはじけるかも・・・」
と思いながら 再び歩き始めた。
(再会)
二〇一一年八月二十八日
猛暑の中 若者でごった返す ここ渋谷センター街は 若いカップルや十代の若者で賑わっていた。
普段と変わらず 流行のファッションで身を包み 仲の良い男女が手をつなぎ これから楽しいデートをと はしゃぎながら歩いていた。
この年の夏は 猛暑に見舞われ 昼間から喫茶店の中は 冷所を求めた人々でいっぱいだった。
午後二時三十五分 その時! 突然地響きと激しい揺れに襲われた。
ゴオオオッー! という音が 地球の奥底から響いてきた。
人々はその場に立ち止まった。
一瞬 町全体の人と車が止まった・・・
まるで時間が止まったとはこのことだ。
その後 ズドーン! グオオオオッーー
地面がジャンプした道路のアスファルトが 三メートル近くうねり始めた。
若いカップルは 空中に浮いた。
空中に浮いたカップルは 地面にたたき落とされた。
人々は悲鳴をあげて逃げ惑う。
ビルは突如崩れ落ち ガラス・机・書類等が 空から落ちてきた。
電車は 渋谷の街の中に 投げ出された。
人々は立っていることが出来ずに ただ地面に這いつくばるのが精一杯だった。
それでも地面に 這っている者はまだいい方で 地面の割れ目ができ そしてその中に落ちる人々が沢山いたのだ。
センター街に歩いていた若者は 体を転げながら 渋谷の駅を目指した。
しかし スクランブル交差点には すでにビルの瓦礫が 次々に落ちてきて 歩くことは出来ない状態であった。
さらに 何処から出火したのか 渋谷駅は黒い煙がモクモクと上がり 火炎放射器のように 二十メートルはあろうかという火柱が 駅構内から横に向かって放射されていた。
沢山の車は もうすでに火だるま。
ガソリンに引火して 連鎖的に衝突して燃えていた。
車の運転手は 車の外に出る間もなく 車の中で炎に包まれ悲鳴をあげていた。
そしてその車の上に 空から人が落ちてきた。
それは 高層ビルの上から 人々が次から次へと 投げ出されて落ちてきたのだ。
渋谷の街は 燃え上がる駅の炎と ビルの瓦礫と 車の燃える熱で 街全体が灼熱の街となり 人々は 肌は炎の熱で焼けただれていた。
さらに逃げ惑う人々・・・
ある女性の着ている洋服は 燃えて悲鳴をあげて逃げ惑い やがて体全体に火が回り 瓦礫の炎の中に消えていった。
渋谷の街は 一瞬のうちに この世の地獄と化していた。
激しい地震から 二時間は経ったのだろうか。
ある営業マンらしきサラリーマンは 発狂し叫びながら 地割れした中に身を投じていった。
中年の婦人は
「水をください・・」
と言いながら その場に倒れてしまった。
ある親子連れは もう死んでいるであろう母親に 五歳ぐらいの男の子が 母親の耳元に小さな口をつけて
「起きてよ! ねえ! お母さん! お母さ~ん!」
と母親の体をゆすりながら 天を仰ぎ泣いていた。
やがて煙に包まれた 渋谷の街は 何事も無かったように 静けさに包まれていた。
辺りからは 煙と一緒に死臭が漂い あちらこちらに黒く固まっている物がある。
瓦礫だと思うとそれは 重なるように積まれた 黒焦げの人の体であった。
「ひどいことになった。 これで今の地球の人類のカルマは 全て終わったのか?
それともまだ何かが起こるのか・・・」
とつぶやくレムリアから来たハギが 立ちすくんでいた。
ハギは 何となくまだ何かが起こると 予感していた。
これは ハギの住んでいたレムリア人特有の 直観力であった。
ハギは 瓦礫と死体の山を横目に見ながら ふと前方を見ると 動く人がいた。
その人は かすかに命ある人々に わずかな水を与えて歩いていた。
ハギは すぐさま自分の持っている水を その人のところに持っていった。
ハギは
「これをどうぞ。」 とその人のしゃがんでいる後姿に声をかけた。
するとその人は振り返り ハギの顔を見上げた。
ハギは 驚きの声を上げた。
「おおっナギか。 ナギだよね。 兄さんだよね!」
すると見上げて水を渡されたその人は
「ハギか! ハギか! ハギなんだな! オオオオッ逢いたかった・・・ ハギ! ハギ! ハギ! ウウウッー」 と二人は抱き合った。
このとき二人の魂は 一瞬のうちに上昇し その後間もなく またさらに
次元上昇したのだった。
荒廃した渋谷の街で 兄ナギと弟ハギが再会をした。
兄ナギは レムリアの経典の一部を あの遠い記憶の中で出会った 若い僧のことを思い出していた。
そういえばあの時代に 真言密教がこの国に渡り 仏教の真髄として広まった。
まさにその経典を 故郷レムリアから今のチベットに運んだ人間それが 弟ハギだということを ナギは今知ったのだった。
(アセンション)
「私たち日本人は このレムリアの末裔で その後 縄文時代を向かえ 現代の日本人として この国にいるのだ。」
ナギとハギは 今の国の人々が もっと強く次元上昇(アセンション)を 意識してほしいと願っていた。
私たちと同じ兄弟としてレムリアの同胞として 早く五次元意識になってほしいと願っていた。
ナギとハギは 伊豆の大島で再会の約束をして 二人はこの国の人々の次元上昇の指導と導きのために 二手に分かれた。
このときすでに 二人は半霊半物質になっており しかも 五次元意識をもっていた。
また テレポーテーションで移動もできた。
もちろん二人は テレパシーでいつでもお互いに 連絡できる状態になっていた。
ナギは一瞬にして 千葉県房総半島の南鴨川の馬場の 小高い山にテレポーテーションしていた。
風が強く山の上から 房総沖を眺めていた おそらく愛する地球もアセンションのために 最後のカルマを出そうとしている。
あと半年か? それとも三ヶ月?・・・
いずれにしろ時間は無いことに変わりはない。
よしまず この近所の人々に伝えよう・・・
ナギは この小さな町の人々に 間もなくこの地球の次元上昇が起きて 私たち人間も 五次元意識をもつようにと 伝え歩いた。
一方ハギは 岐阜県の琵琶湖のほとりに立っていた。
ハギもナギと同じように 伝え歩き始めていた。
その後 ナギとハギの努力の甲斐があり すでに一〇〇〇万人の人々に理解されて次元上昇の意識を伝えていた。
しかしすでに この国の人口は 災害などの影響で 約七〇〇〇万人になっており さらに伝えないと またいつ地球のカルマの動きがあるかもしれず 急ぐ必要があった。
ハギとナギの人類救済活動は さらに続いていた。
しかし この救済と時を同じくして 今までの地球上のサタンの配下(人類の一部)が集まり 世界人類を騙し・偽り 奴隷化をする計画を進めていた。
その方法とは ホログラムを最大に利用した 空中映像とマスコミの偽りの情報など
例えば 空に大宇宙船を映し出し 良い宇宙人が助けに来たと 思い込ませることや 人類の脳を 電磁波により マインドコントロールすることなど 色々である。
また人類が 心のよりどころとしている 今の宗教は 全て崩壊してしまい サタンによる新しい宗教に 強制入信しなければならなかった。
ここで人類は 厳しいどちらかの選択をしなければならなかった。
それは ハギとナギのレムリアの愛計画と サタンの奴隷化計画(ブルービーム計画)
がそれであった。
レムリアの愛とは もうこの世は 物質による世界観を捨てた 高次元による愛との
精神世界の確立をいう。
またサタンの奴隷化計画は 食料の配給制度と 新しい貨幣による 人類の奴隷化等がそれだった。
そしてサタンは この地球に対して 地球自身のカルマの清算を利用した計画であり
それは 人工的な地震を局地的に起こし さらにそれをきっかけに起こる大天変地異を この母なる地球に起こす計画を進めていた。
それにより人類は 恐怖の世界に入れられ 益々精神を破壊されることになっていった。
そして残念なことに 大半の人類は サタンの餌食となり 人類の奴隷化に拍車が掛かっていた。
ハギとナギの人類救済計画は 急がなければならなかった。
ハギとナギは思った。
この地球にはまだ サタンの力が加わっているのがわかっていた。
それは ほとんどの人々がまだ 何を信じていいのかが判らずにいたのである。
その原因として マスコミの報道や 政府の対応などがそうであった。
また 今はサタンの力が弱まったとはいえ サタンも最後の生き残りをかけて 抵抗していた。
それは 人類が生きていく為の 水や食料 またエネルギーなどが 悪の政府とサタンの手下たちの手中にあったのである。
サタンのあがきは 今の弱い人類にとって 厳しく辛い試練となっていた。
サタンが 人々を騙す手口は 聖書の歴史の一部分を表現して 人類を助けに来ましたと偽り それにより 人々を奴隷にするために拉致をしたのであった。
このときすでに 奴隷を集める場所として 世界中に収容所が完成していたのである。
また反抗分子などは捕まえられ 電磁波により マインドコントロールされてしまっていた。
また捕まらないとしても 遠距離専用の電磁波で 体を破壊されていた。
さらにサタンは 地球のあらゆるところに 巨大なHAARP電磁波の基地を 完成させていた。
これを稼動させて 地球に人工的な地震や津波を起こさせ またハリケーンなども
起こしていた。
国民総背番号制とマネーカードなどにより 国民は管理され 国民は知らず知らずのうちに 奴隷化されていた。
「しかし なぜ 人々は騙されてしまうのか?」
とハギとナギは思っていた。
それは この物質の世の中に 人類を追い込んだサタンの手下の策略が 永く続いたせいだった。
ハギとナギは 人々に強く説いていた。
それは 今の世は サタンの創り上げた物質の世(三次元)で 人類は今こそ 太古の昔から備わっていた直観力で 判断をするようにと 人々に説いて歩いていた。
ナギとハギの アセンションするための指導は続いていた。
ナギは 鴨川市からテレポーテーションして 栃木県は日光の東照宮に居た。
ここでナギは 強くアセンションのことを話していた。
その話の内容を聞いてみよう。
「皆さん これから更に この地球のカルマを清算するための動きがあります。
慌てずに私の言うことを聞いてください。」
「まず やり残している ご自分のカルマを清算してください。過去のカルマ全てです。
それを清算したいと思えば すぐに出来ます。」
「まず そのような意識をもつことです。 今まで不可能だったカルマも 今では清算可能になっていますので 急いでください。」
「その次に 周りの人や家族や他人の人に対しても 思いやりの心 愛を差し上げてください。」
そして このような意識をもって これから生きていけば 必ずや天の神は動いてくれることを最後に話して 姿を消した。
ナギとハギが言うには・・・
今この地球に レムリアの入口が およそ四~五箇所あるそうだ。
まず アメリカのカリフォルニア州 ・ アラスカ ・ 南極大陸 ・ チベット ・アデン湾・・・
そしてアセンションできた人間から レムリアに入ることが出来る。
また 五次元意識が出来た人も 違う五次元惑星に 行きたいと思えば行ける。
また 三次元の世界が良いと思う人は 今の地球と同じような惑星に 移動できるそうだ。
ただし 後から変えてほしいと言っても だめらしい。
ナギとハギは 伊豆大島に何人かの人々を引き連れて 波浮港の桟橋にいた。
このように 世界中のどこかで また日本のどこかで ナギとハギと同じような人たちが 何人かを引き連れて 人々の次元上昇のサポートをしていた。
その後 銀河の神々によって世界中の人々がアセンションして行った。
それはおよそ 世界の人口の14%の人たちが 五次元の世界に移動した記念すべき日だった。
波浮港の桟橋の上空に 白い雲が現れ
その雲の中から大きな宇宙船が現れた。
その大きさは 大島の10倍近くあった。
それを見た人々は
「オオオッ。」 とどよめいた。
一人の女性は 腰を抜かしていた。
また ある子供は
「ワアアッ。」 と言って喜んでいた。
ハギとナギは 人々に手をつなぐように言った。
全員で手をつなぎ 心を一つにした。
そのとき宇宙船から 大きな光が人々に降り注ぎ
人々は手をつないだまま 空中に浮き
宇宙船の中に吸い込まれていった。
人々が全て乗り込み 宇宙船の下にある扉が閉まると
宇宙船は 青い光からオレンジの光を放ちながら
音も無くスーッとその場から消えた!
その後 波の音が静かに聞こえ
木々の葉がさらさらと音をたてていた。
その瞬間 風は止み 海水は一気に引いていった。
沖の彼方まで 海水が無くなっていった・・・
海底の岩にはりついている貝だけが
静けさと一体になっていた。
やがて ・・・・・・・
沖の方から物凄い風と轟音が 桟橋にとどいた。
ゴオオオーッと3000㍍の高さの大きな波が 日本列島を飲み込んだ。
(完結編) 終
(あとがき)
今 私たち人類の一部の人々は 少しずつ気づき始めています。
これから起こるであろう この愛する地球の叫びを 宇宙の仕組みを 一部の人々 は感じています。
そして 地球自身の準備は すでに出来ているのです。
準備が出来ていないのは 私たち人類です。
しかも私たち人類が 今まで地球に対しての行いを 母なる地球は 何も言わずに受けてきました。
しかし今回は最後と言われている 七回目の宇宙の時間のめぐり(仕組み)がやってきました。
今度の仕組みは 地球自身も超えなければならない時が やってきたのです。
それでもなお この母なる地球は 人類の気づきを待ってくれています。
何故でしょう。
それは 母なる地球が 私たち人類を 愛しているからなのです。
しかし どうでしょう。
よく考えてください・・・
私たち人類は この母なる地球という衛星を 犠牲にしながら暮らして ここまで成長してきました。
それならば今私たちは この地球に感謝と愛の念をもちながら 生きていかなければならないと思いませんか。
なぜ私たちは 同じ人類同士の戦争を 終わらすことができないのでしょう。
なぜ食料のない国があるのでしょう。
なぜ病気があるのでしょう。
なぜ宗教があるのでしょう。
なぜ石油が必要なのでしょうか。
答えは簡単です。
それは闇の人間達の私利私欲によってコントロールされ
この世界の政治経済が動いていたからです。
しかし ご存知のように 事実 闇の勢力は 終わりに近づいてきました。
そして今はもう 経済が お金が という概念は終りに近づきました・・・
そして 太古の昔から 人類がもっている宇宙意識 直観力を 今こそ発揮しましょう。
貴方自身のカルマを清算する という意識をもち 葛藤をポイと捨てちゃいましょう。
なぜなら 今や この地球上の人類が創り上げた
経済社会の崩壊こそが証明なのに・・・
そして貴方自身の目の前に 五次元の扉があるのに。
まず第一歩を踏み出してください。
そして貴方自身の カルマの清算を済ませてください。
そうすれば必ず 人生の道が開けます。
アセンション!それは 人類が大いなる旅立ちのとき
そして 光の波動が続き 貴方の魂のDNAが覚醒する。
やがて 母なる地球も 苦しみから開放されるのだ。
また私たち人類も 本当の自由の愛が 満ち溢れる世界にたどり着く
その貴方の今いるその場で 全ての葛藤を 今すぐに捨てれば・・・
人類はだれでも アセンションすることが出来るのです
そして・・・
すでに天空には善の宇宙の仲間たちが
私たちを見守っています
そして 扉に手をかけてください。
もう この五次元六次元の未来の扉を 開ける時がきたのです。
お読みいただきましてありがとうございました
参考文献
レムリアの真実・・オレリア・ルイーズ・ジョーンズ著
空海入門・・・・・・・ひろさちや著
五次元世界への超扉・・エハン・デラヴィ著
宇宙全史・・・みわ 虚空蔵55 著
光の12日間・・・ゲリー・ボネール著
アセンション小説・レムリアの双子
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Posted by サダヒコ at
23:28
│小説レムリアの双子 完結編